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 正月2日、城下町を歩く若者の一団があります。前年、祭りを取り仕切った町内会から次の町内会へと祭具などの引き渡しです。
 それから3ヶ月、4月上旬の鹿野祭本番に向かって獅子舞や武者行列の練習、屋台(山車)の組立て、そしてなによりも、鹿野に生きる「心」が長老から若者へと受け継がれていきます。

 時代から時代へ人から人へと「心」を伝えていけるもの。
私たちが創りたかったミュージカルは、そんな「祭り」だったのかもしれません。
 9年目を迎えた平成7年、「私たちのミュージカルもいつか町の伝統文化に!」との願いを込め第3作目の作品づくりに取り組みました。
鹿野祭は亀井氏のお国替えとともに中断されますが、江戸時代、かつての賑わいを取り戻そうと立ち上がった町民によって再興され今に続いています。
「鹿野に祭が蘇る日」は、新しい祭(ミュージカル)を創りたい気持ちを往時の町民の姿を借りて演じていたのかもしれません。

     


鹿野祭


 江戸時代初頭、鹿野城主亀井氏は石州津和野へお国替えとなる。
そして、賑やかだった鹿野祭も中断され鹿野城下は次第にさみしくなっていくばかり。
 東の庄屋藤衛門は、なんとか賑やかな町を取り戻したいと一計を案じ、祭りのまねごとを催す。 しかし、町人は藤衛門にキツネがついたといって恐れる。
 色町出身の藤衛門の妻千代は、持ち前の度胸と明るさで、留守家老宅に乗り込み、祭再興の資金を捻出させることに成功するが…
 留守家老は、娘糸と町の若衆の許されぬ恋に激怒、祭り再興も水の泡に……。
 実際の鹿野祭りの獅子舞なども加わり、町おこしに燃えた江戸時代の鹿野町民のエネルギーをコミカルに再現した大作。

テーマ曲 作曲中野潤二  作詞菅沼 潤
     
#鹿野町内ではチャイム塔からも流されています。


鹿野はいにしえの町
京より出て出雲路へただ一筋の町
国の司も旅の泊りに宿の里
山ひだに 早笛蒼める田の彼方
汐さいの音 なつかし 気多の海
人はやさし 鹿野 鹿野
やすらかなれ 鹿野 鹿野 悠久の里