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 昔のことです。玉川村の藪の中に一匹の古狐が住んでいました。その名前は源四郎といいます。源四郎は年をとっていますのですることがありません。そこで人間のまねをしたいと思い、いろいろ考えているうちによいことが耳に入りました。それは譲伝寺の和尚さんが囲碁が好きで、毎日囲碁をうちたいのに相手がなくて困っているという話です。「よし、これだ。」と決心した源四郎狐は、白い髭をはやしたおじいさんに化けて、日の暮れるのを待って譲伝寺にでかけ「碁を打ちにきた。」とつげると、和尚さんは喜んで庫裡に案内し、碁盤を持ち出して早速打ち出しました。どうも腕前はドッコイドッコイだったようです。小僧さんがお茶やお菓子を持ってきます。
これに味をしめた源四郎狐はその後もたびたびお寺にでかけ、和尚さんと碁を打った、と伝えられています。
 それからはこの河童はあまりいたずらをしないようになり、たびたびお寺にやってきて和尚さんの読経や説教を聞くようになったといわれています。


 

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